マツダのJ型とK型V6エンジン

マツダは1986年に初のV6エンジンであるJ型エンジンを発表しました。このエンジンのボアピッチは1983年に登場した日産のVGと同じく108mmでした。JFの排気量は2.0リッターで後に3.0リッターに排気量が拡大されたJEが登場します。日産のVGはといえば最終的には3.3リッターにまで排気量が拡大されました。

1991年にはマツダは新しいV6であるK型を発表します。このエンジンのボアピッチは97mmであり排気量は1.8リッターから2.5リッターまでがありました。

さて,マツダのJ型とK型の大きさの違いはどの程度でしょうか。両者が相似形であると仮定すると体積はボアピッチの比の3乗に比例すると言えます。したがって,(108/97)の3乗を計算すると1.38となります。2.0リッターのKL-ZEエンジンの重量が155kg,3.0リッターのJEエンジンの重量が206kgで,(205/155)=1.33となり当たらずとも遠からずといった値になります。

また体積比からJ型エンジンの上限排気量を推定するとK型の最大排気量2.5リッターの1.38倍から2.5×1.38=3.45となります。最終的には3.0リッターまでしか排気量のラインナップがなかったJ型ですが,もし開発が続けられたならば3.5リッター近くまで排気量が拡大されたかもしれません。