軽自動車用の4気筒エンジン

軽自動車の排気量が660ccになって以降で4気筒エンジンを生産していたのはスズキ,ダイハツ,三菱,スバルの4社です。その中でスバルは4気筒エンジンのみを生産しており,3気筒エンジンと併用していたのは残りの3社です。
スズキは3気筒のF6Aエンジンを元に1気筒増やしたF6Bエンジンを生産していました。F6BはF6Aとボアが同じでストロークをほぼ3/4に短縮したエンジンです。しかし,このエンジンはセルボモードのみに搭載されるに留まりました。
ダイハツのJB型はボアピッチは3気筒よりも短縮された専用の設計になっています。このエンジンはダイハツの軽自動車に広く使われました。また,バリエーションとして713ccのJC-DET型エンジンがありました。
三菱の4A30型エンジンはボアピッチは3気筒の3G83と共通の72mmながら全長は50mmの増加に抑えられています。このエンジンはミニカ,パジェロミニなどに用いられました。また,排気量を拡大した1,091ccの4A31エンジンがありました。
軽自動車用4気筒エンジンはいずれの機種も生産を終了しており,再び登場する可能性は非常に低いと思われます。