ホンダの軽自動車用エンジンの変遷

ホンダの軽自動車用エンジンは1988年にトゥデイがマイナーモデルチェンジした祭に従来の2気筒エンジンに替わり3気筒エンジンが登場しました。これがE05A型エンジンです。ボアが62.5mm,ストロークが59.5mmで排気量は547ccでした。以後,このエンジンは排気量を拡大され軽自動車の規格が変わり排気量の上限が660ccとなっても使われました。1990年の規格変更でボア66.0mm,ストローク64.0mm,排気量656ccのE07Aとなりました。またE07A型から派生したエンジンとして初代インサイト用のエンジンがあり,これはボア72.0mm,ストローク81.5mmで排気量は995ccでした。2003年のライフのフルモデルチェンジの際に新しいP07A型エンジンが開発されました。これは同じく3気筒でボア71.0mm,ストローク55.4mm,排気量は658ccでした。これらのエンジンのボアピッチは共通で80mmでした。

2011年には新開発のS07A型エンジンがN-BOXに搭載されました。これはボア64.0mm,ストローク68.2mmで排気量は658ccでした。このエンジンのボアピッチは従来の80mmよりも短縮され76mm(?)とのことです。ホンダは1,000ccのVTECターボエンジンを発表していますが,ボアピッチを短縮したこの軽自動車用エンジンとの共用化は難しいかもしれません。